フレッシュスタート効果 ~ 脳の再起動ボタン ~

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フレッシュスタート効果 ~ 脳の再起動ボタン ~ 

2026年は、早くも2ヶ月が過ぎようとしています。

元日に「今年こそは!」と新年の抱負を立てて、意気込んでいたはずが、気がつけばその情熱も忙しさに埋もれてしまい、いつしか「いつも通りの日常」に戻ってしまってはいませんか。

でも、実はそれこそが「極めて正常な脳の働き」なのです。

米国の『U.S. News & World Report』の調査データによれば、新年の抱負を立てた人のうち、なんと80%が2月の第2週までに挫折しているという驚きのデータがあります。

なぜ、これほどまでに多くの人が脱落してしまうのでしょうか?

トロント大学のジャネット・ポリヴィ博士(Janet Polivy)らは、この現象を「偽りの希望症候群(False Hope Syndrome)」と呼びました。

簡単に言うと、「非現実的な期待を抱いて自己改善を試み、失敗し、また新たな(そしてさらに無理な)計画を立てる」という「偽りの希望」を再生産してしまう、負のループのことを指しています。

つまり、「新年」という特別な高揚感に包まれた脳は一時的に全能感に浸り、今の自分の能力を度外視して「毎日1時間運動」「早起きして勉強」といった、非現実的な目標(アップデート)を自分に課してしまうのです。

これはいわば、脳が「自分ならできるはず」という甘い罠にハマっている状態で、これが2月に入り、現実とのギャップに疲弊して動けなくなる……という、ある意味、1月の挫折は脳の仕組み上、最初から「予定調和」として組み込まれているといえます。

さて、ここで挫折した私たちを救済してくれるのが、ペンシルベニア大学のケイティ・ミルクマン教授(Katy Milkman)らが2014年に提唱した「フレッシュスタート効果(Fresh Start Effect)」です。

彼女たちの研究によれば、私たちの脳は、カレンダー上の「区切り」を「テンポラル・ランドマーク(Temporal Landmarks:時間の標識)」として利用しているとされます。

つまり、私たちは人生を「一本の長い道」ではなく、いくつかの「章(エピソード)」に分けて捉える性質があり、月曜日、月初め、季節の変わり目といった「標識」を通過するたびに、脳は「過去のダメな自分」を古いフォルダに放り込み、「新しい自分」として心理的なリセットをかけるのです。

このスイッチが入ることで、モチベーションは再び劇的に向上することができ、そして、日本における3月から4月にかけての「年度末・年度初め」は、世界でも類を見ないほどの強力なリセットボタンになります。

社会全体が「新しい章」へと一斉にページをめくるこの時期、私たちの脳は、過去の失敗をチャラにして再始動するための巨大なブーストをかけやすくなるのです。

すなわち、心理学の視点で見れば、1月、2月のドタバタはあくまで「ウォーミングアップ」であり、本番の幕開けは、まさにこの春の標識(3月・4月)からだといえます。

過去のフォルダをそっと閉じて、新しいページに何を書くか、2月末の今は、その「書き換え」を楽しむための大切な準備期間にできますね。

新たな一歩を検討されている方は、ホームページ「お問い合わせ」から、ぜひお気軽にお声がけください。

私たちは、皆さんの心地よい再始動を、心理学の確かな視点から見守っています。

[ Room Turn Blue ~ ルームターンブルー ~ ]
臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist®︎ / CBT Therapist®︎ for Biz / CBT Extra Professional ®︎

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