2026/09/07

刑事ドラマなどで、1人が厳しく詰め寄り、もう1人がやさしくフォローするシーンを見たことはありませんか?
これは「良い警官・悪い警官((good cop, bad cop))」と呼ばれる、感情を揺さぶって本音を引き出す心理学的な戦術です。
一方、これと同じ「嫌な役」でありながら、目的がまったく真逆の有名な手法が存在します。
それが、思考の盲点を突き「本当の真意」を確かめる「悪魔の代弁者(Advocatus Diaboli)」です。
「悪魔の代弁者」とは、かつてバチカンで「聖人」を決める厳格な審査に実在した公的な役職で、全員が賛同して盛り上がる場であえて反対の立場に立ち、徹底的に疑問を投げかけました。
「その奇跡は本当に神の業か? 偶然ではないか?」
「その善行の裏に、名誉心はなかったか?」
目的は相手を攻撃することではなく、あえて厳しい問いをぶつけることで思い込みを防ぎ、その聖徳が「揺るぎない本物か」を証明することにありました。
同じ「嫌な役」でも、その役割は対極的です。
◆ 感情を揺さぶる「悪い警官」
相手を追い詰めて感情(仮面)を剥がし、本音を引き出す。
◆ 思考を深める「悪魔の代弁者」
相手を責めず「本当に盲点はないか?」と問いかけ、考えの精度を高める。
つまり、「感情を揺さぶるのか」それとも「考えの精度を高めるのか」という決定的な違いがあるのです。
そしてこの違いは、私たちが「自分自身と対話するとき」に、決定的な差を生みます。
例えば、悩みや壁にぶつかったとき、私たちはついつい自分の中に「悪い警官」を登場させてしまいがちです。
「なぜできなかったのか?」「私が悪いのかな?」と感情的に自分を責め立てて窮地に追い込んでしまう、これでは心が疲弊するだけで、何の解決にもなりません。
自分との対話で本当に必要なのは、自分を責める「悪い警官」ではなく、冷静に思考を整理してくれる「悪魔の代弁者」なのです。
「本当にこれがしたいのかな?」
「『時間がない』と言っているけれど、本当は傷つくのを避けたいだけじゃない?」
感情で追い詰めるのではなく、あえて一歩引いた視点から客観的に問いを投げかけてみる。
そうすることで表面的な思い込みが剥がれ、自分が本当に納得できる「本音」と「軸」が見えてきます。
自分ひとりの頭の中だと、ついつい自分を責める「悪い警官」ばかりが出てきて思考がぐるぐるしてしまう……という方は、ぜひカウンセリングをご活用ください。
あなたの思考を整理し、本当の気持ちを紐解く「対話のパートナー」としてお力になります。
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[Room Turn Blue ~ ルームターンブルー ~ ]
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