郵便屋さん ~ 手紙と想いを預かり届ける ~
近年、普通郵便が届くのに時間がかかるようになりました。 2021年10月から土曜配達を休止し、深夜の郵便仕分け作業も取りやめ、翌日配達も廃止した影響により、普通郵便の平均配達日数が概ね3〜4日、土日や祝日を挟むと5〜10日ほどかかるようになっています。 以前は、同一都道府県内で午前中に差し出した場合、早ければ翌日、他都道府県でも翌々日には届いたものでした。 これまで当たり前のように次の日に配達されていた郵便物は、今にして思えば「郵便屋さん」の「早く届けてあげたい」という強くて熱い想いと、頑張りの上に成り立っていたのかもしれません。 時代は遡り、日本に郵便の仕組みを築いたのは「日本近代郵便の父」と呼ばれる「前島密(まえじまひそか)」です。 前島は1870年(明治3年)に渡英して日本の郵便制度創設に尽力し、11年にわたって近代的な郵便制度の基礎を確立しましたが、そのほかにも、江戸遷都、国字の改良、海運、新聞、電信・電話、鉄道、教育、保険など、その功績は多岐にわたります。 その前島の肖像は、現在の1円切手に描かれています。 他の日本切手が頻繁にデザインを変更してきた中で、1円切手だけは昭和22年(1947年)の初発行以来、文字などに若干の調整があるほかは一度も基本のデザインを変更していませんし、日本郵便は、1円切手の前島の肖像だけは今後も変更することはないことを公式に発表しています。 前島の目標は、「自由、平等、公平」の実現であったといわれ、そのため全国各地、どんな田舎にも存在する郵便局は、郵便だけでなく、様々な面で人々の生活を支えてきました。 郵便制度がつくられた際、各地の村の有力者が郵便局長に就任し、必要な土地や建物を無償提供したり、郵便局長を務める傍らで地域振興にも熱心に取り組んでこられました。 また、当時は強盗被害が多かったことから、1873年(明治6年)に郵便配達員は銃を一丁だけ所持することが認められ、1887年には現金書留郵便の配達が増えたので、鉄砲の所持も認められるようになりました。 ちなみに、警察官が正式に拳銃の所持を許可されたのは、郵便配達員の認可から50年も後の1923年だそうです。 明治初期の時代から「盗賊から身を守ること」が郵便配達の大きな課題で、山間部に配達する際には熊や猪に出くわすこともあったので、猛獣除けという意味もあったようです。 つまり、郵便配達員は警察官より半世紀以上も先に「武装」していて、それだけ、郵便配達には危険が伴った、命がけだったのです。 かつて郵便は、郵便物そのものだけを届けていたわけではなく、手紙を書いた人の想いも一緒に預かり、必死に届けてくれていたのです。 時代の流れとともに、今では「郵便」離れが進んでいますが、今なお、「84円」で想いのこもった手紙を預かり、届けてくださっている「郵便屋さん」に感謝したいものですね。 お問い合わせは、プロフィールにありますホームページの「お問い合わせ」からお気軽にお声がけください。 心を込めて書いた手紙は、きっと「郵便屋さん」が想いと一緒に届けてくれます。 [ Room Turn Blue ~ ルームターンブルー ~ ] 臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist®︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ®︎ 目白駅から徒歩2分 池袋駅から徒歩10分 #認知行動療法 #カウンセリング #心理学 #カウンセリング研修 #臨床心理士 #公認心理師 #セラピスト #カウンセラー #メンタルヘルス #悩み事 #カウンセラー養成講座 #資格取得 #オンライン研修 #研修 #郵便屋さん #郵便配達 #前島密 #郵便遅くなった #普通郵便