蛍 ~ 命がけの恋 ~

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蛍 ~ 命がけの恋 ~

梅雨が近づく5月後半になると、九州から「蛍(ホタル)」の本格シーズンが始まり、それ以降は順次北に向かって、初夏の夜空に浮かぶ「蛍」の光が楽しめるようになります。

「蛍」は世界中で約2200種類、このうち日本には約50種類が生息しているといわれていますが、「ゲンジボタル」「ヘイケボタル」「ヒメボタル」くらいしか知られていません。

それは、これらの「蛍」は成虫でも光るため、鑑賞対象としてよく知られているのですが、そのほかの「蛍」は、卵や幼虫、サナギのときは光っても、成虫になると光らなくなるので、あまり知られていないのです。

また、同じ「ゲンジボタル」でも光り方が地域によって異なっていて(光の方言)、明滅の間隔が東日本では4秒、西日本・四国では2秒、そして、特異的に長崎県の五島列島では1秒と大きな違いがあり、その明確な理由はいまだにわかっていません。

さて、このように謎が多く、とても幻想的で、日本の初夏の風物詩のひとつとして、古くから親しまれている「蛍」の光ですが、その光にはどんな役割があるのでしょうか。

まず、「蛍」は、天敵に狙われないよう夜に活動するので、暗い中で仲間を集め、そして、オスとメスが出会う機会を高めるために光を使います。

日が暮れると、オスは活発に飛びまわって発光し、葉の上などで光っているメスをみつけると、近づいて光の会話を交わしてプロポーズをします。

つまり、飛んでいる光はオスが、止まっている光はメスが多いことになりますね。

ちなみに、「蛍」は、20時15分頃から21時30分頃にかけて発光するので、この時間帯に鑑賞するのがねらい目です。

また、成虫になると、わずか1週間から10日ほどしか生きられず、その間は何も食べないで、パートナーを探して結婚へ、そして、子孫を残すことに費やします。

なぜ、何も食べないのかというと、「蛍」は成虫になると口が退化してしまい、食べることができなくなってしまうからです。

「蛍」は、葉についた夜露などを飲み、そして、幼虫の時にしっかり蓄えた栄養分を使いながら生きながらえます。

そういえば、「ほたるこい」の歌には

「ほう ほう ほたるこい あっちの水は苦いぞ こっちの水は甘いぞ」とあります。

「蛍」が本当に甘い水を好むかどうかはわかりませんが、「蛍」に、ウリやスイカなどの果汁を与えると、糖分がエネルギーとなって、少し長生きするそうです。

お問い合わせは、ホームページ「お問い合わせ」から、お気軽にお声がけください。

できれば「蛍」を故意には連れて帰らず、「蛍」たちの「命がけの恋」を静かに見守ってあげたいものですね。

[ Room Turn Blue ~ ルームターンブルー ~ ]
臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist®︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ®︎

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