2023/12/13
「月」は、夜空で最も明るく、地球と地球上の生物に大きな影響を与えている星です。
「月」がどうやってできたのか、その誕生については4つの説がありますが、「地球がほぼできあがった頃に火星ぐらいの大きさの星がぶつかり、宇宙空間に広がった地球のかけらが次第に集まって固まってできた」とされる「巨大衝突説(ジャイアント・インパクト説)」が有力と考えられています。
「月」と太陽が、その引力により地球上の海水を引っ張ることで、潮の満ち引きを起こしていますので、もし「月」が誕生しなかったとしたら、この潮の満ち引きは今よりすっと小さく、現在の地球とは全く違う環境になっていたと考えられます。
また、地球の自転は「月」の引力の影響を受けて、1日が24時間になっています。
地球ができた頃、地球の自転はとても速く1日6時間でした。
しかし、太陽の引力の影響で1日が8時間になり、「月」ができてからはその引力で潮の満ち引きが大きくなって、満潮、干潮が発生し、自転も遅くなりました。
もし、この月の引力がなければ、地球の1日は8時間になり、そうなると、自転のスピードも速くなるので、地球上では時速300kmもの大嵐が発生することになります。
また、地球は約23.4度傾いて自転していますが、この傾きが安定しているのも「月」の引力のおかげなのです。
もし、「月」がなかったら地球の傾きは不安定になりますので、今のように安定した気候ではなくなり、現在の生き物が住めるような星ではなかったかもしれません。
さらに、60~70%が水分でできている私たちの体も、潮の満ち引きと同じように「月」の引力の影響を受けていると言われています。
まだまだ「月」には謎が多く、人類は古代からその魅力や魔力に魅せられながら、「月」が暮らしの一部として存在してきました。
小説家である夏目漱石の、「月」に関するこんな逸話があります。
英語教師をしていた頃の夏目漱石が、「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したという話ですが、これは、教え子が「I love you」を「我君を愛す」と翻訳した際に、「日本人はそんなことは言わない。月が綺麗ですね、とでも訳しておけば足りる」と言ったとされる逸話からきています。
しかし、残念ながらこの話そのものが記載されている資料はなく、福田眞人『明治翻訳語のおもしろさ』の136ページに、“漱石は、それを「月が奇麗ですね」と訳したとされる”とあるのみです。
もしこれが真実だったとすると、どこかの界隈で流布されていた噂だったのかもしれませんね。
一昔前の日本人は「あなたを愛しています」という直接的な表現をせず、漱石の話にあるような「月が綺麗ですね」などの間接関な言葉によって愛を表現してきたので、その頃は「I love you」の訳し方にとても困っていたようです。
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疲れた時は、ゆっくり空を眺めて「綺麗な月」の魅力(エネルギー)を補充できるといいですね。
[ Room Turn Blue ~ ルームターンブルー ~ ]
臨床心理士 / 公認心理師 / キャリアコンサルタント / CEAP / EAPコンサルタント / CBT Therapist®︎ / CBT Professional(EAP) / CBT Extra Professional ®︎
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